協働における共通目標/共通言語としてのSDGs

持続可能な開発目標(SDGs)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標のことです。
持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを目標に掲げています。

SDGsは、持続的な世界・社会を実現するための共通言語/目標であり、ビジネスやソーシャル、地域や日本、世界に関わらず、一つの活動として世界と繋がります。

企業の「共通価値の創造」に向け、CSR活動をCSV活動に発展させていく際でも、このSDGsがベースとなっています。

社会との取り組みは、CSRからCSVへ

これまでのCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)は、行き過ぎた企業の利己的なビジネス活動によって、社会が影響を受けていることに対して警笛を鳴らすものでした。

従って、外圧に対する自社の課題解決を進めるものが多く、またそれは、本業とは異なる領域での事前事業活動になっているのが現状です。

しかし、サスティナビリティが問われる現代では、CSR活動はもちろんのこと、より事業と密接した領域での取り組みが問われます。
実業の成長に不可欠 であり、切り離すことができない活動になりつつあります。

このCSRに加え、より活動と直結した概念として、マイケル・ポーター教授がハーバード・ビジネス・レビューで提唱したCSVがあります。

従来は、経済効果と社会的価値/社会課題の解決は相容れないものだと捉えられてきましたが、企業とソーシャルセクターの連携によって、「共通価値の創造=CSV(Creating Shared Value)」が可能であるとされています。

CSRがCSVに取って変わるものではなく、CSVはCSRの上に成り立っているものです。

VUCAと呼ばれる不確実な社会において、内発的動機で企業活動に伴うあらゆる影響を前向きに捉えることは必要不可欠な競争力です。

そしてその価値を取り込み事業を成長させることに繋げていくことこそが、企業の事業の成長性・永続性に大きく寄与すると考えています。

CSR、CSV、SDGs活動の捉え方

私たちは、CSR、CSV、SDGsという言葉よりも、本質的に企業が社会の公器である原点に立ち返ってイノベーションを生み出すことが必要です。

また、これまでのようなビジネスとソーシャルの利害不一致等による対立的な考え方も変え、新しい時代で新しい価値観を共有し協働していく必要があります。

このような取り組みを行うにあたり、まずは、社会で何が起こっているか、事業活動の周辺で何が起こっているのかを知り、理解し、接点を持っていくことではないかと考えます。